現代食生活のトラブル~お酒好き必読!! アルコールから肝臓と脳を護る方法

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多量飲酒は肝臓にだけではなく、脳まで悪影響を及ぼすことをご存知ですか?アルコールは中枢神経を制抑し、反射神経を鈍くします。集中力や判断力の低下にも繋がるので、飲酒運転が絶対ダメというのはこの理由です。長時間の飲酒は記憶力や学習能力認知能力も下げると言われています。しかし、毎日少量の飲酒は心血管に有効に働くという研究結果もありますが、果たして毎日の飲酒は本当に健康に有害なのでしょうか?

文/許嘉玲  中文版/請連結

 

多量飲酒は肝臓にだけではなく、脳まで悪影響を及ぼすことをご存知ですか?アルコールは中枢神経を制抑し、反射神経を鈍くします。集中力や判断力の低下にも繋がるので、飲酒運転が絶対ダメというのはこの理由です。長時間の飲酒は記憶力や学習能力認知能力も下げると言われています。しかし、毎日少量の飲酒は心血管に有効に働くという研究結果もありますが、果たして毎日の飲酒は本当に健康に有害なのでしょうか? 

ロシアの研究者たちがある実験をしました。まず三組のラットを準備して、そのうちの一組には霊芝とアルコールを与え、もう一組にはアルコールのみを与え、最後の一組は比較対照として水のみを与えました。3週間後、この三組のラットをMRIや血液検査で脳と肝臓の機能を検査しました。そして、アルコール組のラットの二核肝細胞の数量がかなり上昇(肝臓に負担がかかっている)しているが、それに比べ他の二組はあまり変化がありませんでした、これを見ると霊芝はやはりアルコールから肝臓を護る効果がある事が分かります。脳機能の検査では、アルコール組のラットは脳の抑制性神経伝達物質が増加し、興奮性神経伝達物質が減少している結果が出ました、その他の組ははっきりとした変化は出ていません。

この研究は去年(2015)7月の《Alcoholism: Clinical and Experimental Research》に発表された内容です。毎日飲酒すると、体にすぐ影響出ることは無いかもしれませんが、実は肝臓には負担をかけていることが分かります。もし毎日飲酒する習慣があるなら、肝臓と脳の機能を護る為に、霊芝は体の保養になる1つの良い選択肢ではないかと思います。

 

〔出典〕Shevelev OB, et al. Neurometabolic effect of altaian fungus Ganoderma lucidum (Reishi Mushroom) in rats under moderate alcohol consumption. Alcohol Clin Exp Res. 2015 Jul;39(7):1128-36. doi: 10.1111/acer.12758.