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霊芝多糖体と糖尿病

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糖尿病が脳や心血管、神経や腎臓などに影響を及ぼすことはよく知られることです。しかし、糖尿病の影響はこれだけではなく、高血糖や糖尿病による肥満は肝臓疾患を引き起こす重大な危険因子の一つになります。

文/許嘉玲     中文版/請連結

20160222-1

糖尿病が脳や心血管、神経や腎臓などに影響を及ぼすことはよく知られることです。しかし、糖尿病の影響はこれだけではなく、高血糖や糖尿病による肥満は肝臓疾患を引き起こす重大な危険因子の一つになります。臨床上のデータでは、Ⅱ型糖尿病の患者が肝機能異常を起こす確率は通常の人より遥かに高いことが判明しました。肝臓の中に大量に貯蔵された脂肪は、肝細胞の通常な働きを邪魔し、悪化すると脂肪肝になると考えられます。

以前、中国南昌大学の学者が黒霊芝の子実体から多糖体を抽出し、何度も動物と細胞の実験を行いました。この霊芝から得た多糖体の分子量は百万を超え、血糖と血液脂質の数値を下げる効果があっただけではなく、抗酸化作用によって、高血糖が血管内皮細胞に対する損傷を軽減し、主動脈の健康を維持する効果があることを証明しました。

そして現在、中国南昌大学の学者はこの多糖体は糖尿病が引き起こす肝機能異常にも効果があるという研究結果を、2016年の≪Agricultural and Food Chemistry≫に発表しました。

その研究内容としては、高脂肪飼料を食べたことによってⅡ型糖尿病を罹患したマウスに毎日黒霊芝の多糖体抽出物を与えました(量は200mgもしくは400mg/kg)。そして四週間後、糖尿病によって上がった肝数値(肝機能に関連)やグリコーゲン含有量が減り(血糖調節に関連)、上昇した肝臓酸化ストレス(肝損傷に関連)などの問題も明らかに改善されました。

そして同時に、肝組織の中の「血糖値の恒常維持」に関する遺伝子(PPAR-γ、GLUT4、P13K、p-Akt)の発現量が大幅に上昇したことが分かりました。その他に、四週間黒霊芝多糖体を摂取したマウスたちの肝臓や血清と糞便中の短鎖脂肪酸も著しく増加しました。

短鎖脂肪酸と言うのは、人の大腸内で腸内細菌が食物繊維(難消化性糖類)を発酵する際に短鎖脂肪酸を産生し、健康維持に欠かせない役割を果たしている。人の場合、酢酸、プロピオン酸、酪酸の3種が代表的な短鎖脂肪酸である。研究によると、この短鎖脂肪酸は肝臓で代謝利用されると、血糖値や血液中のコレステロールを調節することができ、インスリン抵抗性を軽減して、更に肥満によって引き起こした炎症反応を改善する効果があります。

従って、短鎖脂肪酸の増加は糖尿病やその関連疾患の改善について関係があるということです。食物繊維と同様、黒霊芝の多糖体は腸管には吸収されませんが、腸管内の善玉菌に分解されることができ、それは短鎖脂肪酸が増加したことが原因として考えられます。

この実験結果から見ると、霊芝の中に含む活性化多糖体は、Ⅱ型糖尿病を改善すると同時に、血中脂質や血糖値を調節し、血管や肝臓などの多方面を保護してくれます。これこそが、霊芝の多糖体が糖尿病治療を補助する価値ある点で西洋薬とは最も違うところです。

 

出典

1. Zhu KX. et al. A newly identified polysaccharide from Ganoderma atrum attenuates hyperglycemia and hyperlipidemia. Int J Biol Macromol. 2013; 57:142-50. doi: 10.1016/j.ijbiomac.2013.03.009.

2. Zhu KX. et al. Ganoderma atrum polysaccharide improves aortic relaxation in diabetic rats via PI3K/Akt pathway. Carbohydr Polym. 2014; 103:520-7. doi: 10.1016/j.carbpol.2013.12.080.

3. Zhu KX. et al. A polysaccharide from Ganoderma atrum improves liver function in type 2 diabetic rats via antioxidant action and short-chain fatty acids excretion. J Agric Food Chem. 2016; 64(9):1938-44. doi: 10.1021/acs.jafc.5b06103.